【四谷①030】麹町
町番号:四谷①030
町名:麹町 十一~十三丁目
読み方:こうじまち Kōjimachi
区分:町丁
起立:江戸期
廃止:1943(昭和18)年3月31日
冠称:なし
現町名:新宿区四谷一・二丁目
概要:麹町地域の西側に位置し、新宿区(四谷)との区境にあたる。徳川家による江戸城建設以前は、大手町・日比谷方面から局沢を経由して半蔵門から四谷見附へ通じる甲州街道の前身となる古道があり、武蔵府中へ通じる重要な交通路となっていた。麹町の由来は古く、上古にあっては豊島宿(のち江戸宿)から府中の国府を往来する国府街道の江戸における出入口であった。即ち国府路の町であった。よって元来は「国府路町」であったとする説も有力で、徳川時代に入り大名旗本の小路となったことから「小路町」となり、元禄年間(1688~1704年)に麹屋をはじめ、呉服商の岩城枡屋等の有力な商屋の繁栄を見るようになってから「麹」が当てられたと考えられているという。麹町通り(現・新宿通り)は、複雑に浸食された麹町台地の中央に延びる尾根筋を一直線になるように造成されたもので、道路の両側は人工的に谷頭を埋め立てたところが入り交じっており、麹町通りの沿道は、場所によって地盤が弱いところがある。しかし近世初頭の造成であるため、記録や絵図が残っておらず、総合的な地質調査も行なわれたこともないので、地形・地質の全貌はまだ明らかになっていない。
慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。
1878(明治11)年11月2日、東京府麹町区に所属。1880(明治13)年9月27日に麹町区との境界が変更となり、外濠四谷見附より西側にあった十一~十三丁目が東京府四谷区に編入となる。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市四谷区に所属。
1943(昭和18)年4月1日、四谷一・二丁目に編入となり消滅。
撮影場所:麹町十三丁目
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