趣旨と概要


◇基本事項

~落語や時代劇、近代文学で見聞きした、江戸期や明治期の「・・町」、「・・横町」という地名。それは現代では一体どこいら辺なのか?気になる地名の現在地や由来・蘊蓄がこのサイトで見付かるかもしれません~

ただし、当方は落語、時代劇、近代文学のどれにも詳しいわけではありません。それらのファンである閲覧者のあなたが、作品中に出て来る町名について「これってどの辺りなのかな?」と思ったときの一助になればと考えています。


このサイトは、朱引内・墨引内に存在した(する)、公称(小名・小字含む)・俗称問わずで、「・・町」、「・・横町(横丁)」、「・・新道」、「・・小路」、「・・河岸」を掲載しています。なお、掲載は江戸期・明治期以前に存在したもののみで、大正期以降に成立したものは非掲載としています。

記事内容は『角川日本地名大辞典 東京都』によるところが大きいので、このサイトで江戸町にハマった方は、そちらをご購入されることをおススメします。なお、大変申し訳ないのですが、文章は多々文献からほぼそのまま引用しており、数が余りに多いので出所が分からなくなっております。いずれ、きちんとしていきたいと考えておりますので、そのときまでご容赦願いますよう、宜しくお願い致します。


記事は地域一覧の各入口からご覧ください。


―各地域入口ページの構成―

HOME > 地域一覧 > 麹町 というページ変遷を経た後の例で説明します。

 

↓ ◆上にある①は、全ての土地に町名が付けられた明治期の町を掲載

※明治中期~後期です。1889(明治22)年5月1日以降1911(明治44)年4月30日以前のもの

(京橋は1878(明治11)年11月2日、麻布は1880(明治13)年又は1881(明治14)年)

・・・江戸期からある町(拡張後)+明治初期に起立した町

・・・町名と町割りは、「東京」改称後や東京市市制施行後のものが主

・・・①の撮影地は、gooの古地図(明治時代)を参照して確定

↑ ◆下にある②は、明治初期以前に消滅した町や俗称地名としての町、小名・小字で「町」が付くものを掲載

・・・①の内容現在以前に消滅した町や俗称(便宜的に「・・町」と呼称された地域)、小名や小字で「町」と付くもの

・・・②の撮影地は、かなり多くの古地図等を参照して場所を特定


◆①②の下に横町(横丁)、新道、小路、河岸を掲載

※明治末期や大正期以降に成立したところは非掲載


◆撮影地(立ち位置)が対象

→風景として別の町が写り込んでいるものがあります。紛らわしいものはいずれ修正していきます。


◆武家地・寺社地・農地等は対象外

→基本、「町」を紹介するサイトなので…。


◆町屋であっても、「・・屋敷」や「・・代地」、「・・門前」、「・・店」は対象外

→キリがないので…。ただし、最後に「町」が付けば採用しています。

例:本所総録屋敷町北本所代地町白金神明社地門前町元横店町 等

逆に俗称や、大字・小字、小名であっても「町」が付けば採用しました。


◆特別な場合を除いて「丁目」を1つの町として数えていません。

→例:銀座は一~四丁目までの「銀座」で一括り

特別の場合の例:本所松代町四丁目(深川北松代町四丁目)、麹町新五丁目 等


◆明治維新後、江戸府が出来て、東京府に変わって、外縁部は品川県だの大宮県だのに一度編入され、それもやがて東京府に入れられて…、大区小区制が失敗して、郡区町村編制法で15区が成立。その後、東京市が出来て15区はそれに納まるが、本所亀戸町下谷通新町渋谷広尾町北品川宿南品川宿等々の外縁部は郡部に追いやられ…。

その変遷を詳細に書いていくべきでしょうけど、ちょっと難しいので、その辺はかなり端折りました。


◇概要中(文章中)の略号については、『角川日本地名大辞典』のままとしました。

字集覧…江戸地名字集覧  案内…東京案内  江戸名所…江戸名所図会  沿革図書…御府内往還其外沿革図書  買物独案内…江戸買物独案内  画報…風俗画報  旧高旧領…旧高旧領取調帳  新編武蔵…新編武蔵国風土  砂子…江戸砂子  田園簿…武蔵田園簿  備考…御府内備考  府志料…東京府志料  町方書上…文政町方書上  港区沿革図集…近代港区沿革図集  役帳…小田原衆所領役帳


以上が基本事項です。その他の細部についてはその他詳細をご覧ください。

また、本編記事の構成についてもご覧ください。