【南豊島】渋谷宮益町
町名:渋谷宮益町
読み方:しぶやみやますちょう Shibuya-Miyamasuchō
区分:町丁→大字
起立:1700(元禄13)年
廃止:1927(昭和2)年12月31日
冠称:「渋谷」
現町名:渋谷区渋谷一・二丁目
概要:もと渋谷村のうち。検地は1699(元禄12)年。『元禄郷帳』、『天保郷帳』に23石余と見える。1652(承応元)年以前、渋谷村から石高を分けて百姓町屋の渋谷新町となり、1700(元禄13)年、「渋谷宮益町」と改称。1713(正徳3)年、町並地は町奉行支配地となる(備考)。町内を流れる赤羽川に宮益橋が架かり、宮益坂の両側には家170軒があった。また、大山参りの人々で賑わい(水鳥記)、「富士見坂」とも呼ばれるように、富士を臨んで茶店、酒亭があり、坂の下に老松があった(江戸名所)。
慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1872(明治5)年、従来の町地に旧幕臣邸、開墾地を合併。同年の戸数147・人口611(府志料)。
1878(明治11)年11月2日、東京府赤坂区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府南豊島郡渋谷村に編入され、大字渋谷宮益町となる。1896(明治29)年4月1日、東京府南豊島郡と東多摩郡が合併して豊多摩郡が成立し、東京府豊多摩郡渋谷村大字渋谷宮益町となる。1909(明治42)年1月1日、渋谷村が町制施行し、東京府豊多摩郡渋谷町大字渋谷宮益町となる。
1928(昭和3)年1月1日、帝都復興計画の一環により、東京府豊多摩郡渋谷町大字上通二丁目、大字美竹町、大字金王町に編入となり消滅。
撮影場所:渋谷宮益町
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