【深川②】深川霊巌寺門前町

町名:深川霊巌寺門前町

読み方:ふかがわれいがんじもんぜんまち Fukagawa-Reiganji-Monzemmachi

区分:町丁

起立:1707(寛永4)年

廃止:1791(寛政3)年

冠称:「深川」

後身:深川霊巌寺表門前町深川霊巌寺裏門前町

現町名:江東区三好一・二丁目、平野二丁目

概要:1627(寛永4)年、霊巌寺の建立とともに起立。明暦の大火で類焼し、霊巌寺に伴い深川海辺新田のうちに移転。1745(延享2)年、寺社奉行から町奉行支配となる。浄土宗道本山東海院霊巌寺は檀蓮社雄誉松風霊巌の開山。1624(寛永元)年、御船手頭向井将監が八丁堀東方の沼沢地を同時に寄進、1627(寛永4)年に幕府から6町余の土地が与えられ、これを築き立てて霊巌寺が建立された。当初は寺領50石、深川に移転後は大島村のうちに50石を与えられ、1665(寛文5)年から朱印地となる。

境内には松平定信の墓、地蔵坊正元の六地蔵がある。六地蔵は江戸六地蔵の1つで、第5番にあたる。『嘉陵紀行』に「檜門を入って向かいのかた、西むきに像を安ず石垣のかまえ前の永代寺におなじここにはことに大なる石燈籠二基あり、棹石に六地蔵をほりつく」とある。1791(寛政3)年、深川霊巌寺表門前町深川霊巌寺裏門前町に分裂して消滅。

町名は『角川日本地名大辞典』は「町」なし、『本所深川繪圖』には「町」あり。

撮影場所:深川霊巌寺門前町

撮影地:江東区三好一丁目8番3号(越前屋酒店)

深川霊巌寺裏門前町 深川富岡町

江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。