【下谷 横町(横丁)】鶯横丁

横町(横丁)名:鶯横丁

読み方:うぐいすよこちょう Uguisu-yokochō

区分:横町(横丁)

成立:江戸期

廃止:不明

現町名:台東区根岸二丁目

概要:『東京下谷根岸及近傍圖』に「今うぐひす横丁」とある。「今」とあるが、嘗ては別の呼び名があったのか。それとも「嘗ては“狸横丁”と呼ばれていたが、今は“鶯横丁”と呼ぶのだ」という説明か。狸横丁南端と繋がっている。

「我が草庵の門前は鶯横丁といふて名前こそやさしいが、随分嶮悪な小路で、冬から春へかけては泥濘高下駄を没するほどで、ために来訪の客はおろし立ての白足袋を汚してしまふたといふやうな事は珍しくもないのである。それがこの頃は夏であるにかかはらず長雨のために門前の土が掘取つたやうにくぼくなつたさうで、知らない人はここで下駄をくねらしてころぶこともあるやうすである。誠に気の毒な次第である」(『病牀六尺』九十三 正岡子規)。また、子規は「鶯横町塀に梅なく柳なし」という俳句も残している(1897(明治30)年8月27日「病牀日記」)。

撮影場所:鶯横丁

撮影地:台東区根岸二丁目5番11号(子規庵)

狸横丁

江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。