その023 小日向三軒町:丼太郎茗荷谷店「とくとくセット」

あの牛丼太郎の唯一の生き残り!牛丼太郎にはお世話になった人も多いでしょう!


俺の趣味の1つに、レコードやCDの蒐集っていうのがある。アマチュアだけどバンドやってるから、参考資料集めってとこだね。それがロック、ブルースだけじゃなくて、気に入ればアイドルだろうが、コミック・ソングだろうが、ジャンルなんか関係なく買い漁る。高校生の頃から蒲田や渋谷、新宿を中心に、大学生になるとJR中央線沿線まで足を延ばす。そう、立川、国立、国分寺、吉祥寺、荻窪、阿佐ヶ谷、高円寺、中野とかね。オフィシャル盤に飽き足らず、アセテート盤からブートレグまで何でもかんでも買いまくる。とくに中野RAREには入り浸ってたなぁ。


当然、財布は底が尽く。


ってことで、精算後、「帰りに吉野家の牛丼喰って帰ろう」と思って店を出るのに、店先に出されている100円ものにもお目当てを見付けてしまい、たったそのドーナツ盤1枚で吉野家には入れなくなる…。でも中野って町には貧乏人の味方「牛丼太郎」があったんでございますのよ。ずいぶんお世話になったよなぁ。


漫画とかフィギュアとか好きな人もまんだらけで散財した後は牛丼太郎に縋ったでしょ?!同じよ、それと。


その牛丼太郎は廃業に追い込まれ、全店舗なくなっちゃった。一旦は。そう、茗荷谷店を除いては!茗荷谷店は牛丼太郎の元従業員たちが「やっぱり俺達、牛丼太郎が好きだ!」っていう熱い思いで集まって、経営を継続させてるんだよ。これ、涙なくしては語れない。牛丼太郎マニアたちが他で色々書いてるから、俺はそうここにつらつら書かないけどね。


ただ、応援はしてる!今までずっと世話になった分、茗荷谷辺りをふらふらしてるときは絶対に立ち寄ることにしてる。すぐ近所になか卯や松屋があっても俺は丼太郎に直行する!もう「牛丼太郎」の名前が使えないから、看板は「牛」の字をテープで目隠ししてるけどね、丼とかはそのまんまよ!


よく企業倒産を察知して賢く事前に逃げ出す人も多いけど、いや、彼等の牛丼太郎に注ぐ愛情や情熱を見てると、やっぱりそっちの方が美しいことに気付かされるんだよ!


俺はこれからも丼太郎、応援してくぜ!とくとくセット、550円也


御馳走様でした( ・3・)<ゲップ


※記事内容現在:2017(平成29)年8月23日(水)


丼太郎茗荷谷店 文京区小日向四丁目5番9号 電話番号:不明 営業時間:月~金 6時~23時(土は~22時、日は8時~22時) 定休日:なし


江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:本所長崎町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。