【麹町①010】永楽町

町番号:麹町①010

町名:永楽町 一・二丁目

読み方:えいらくちょう Eirakuchō

区分:町丁

起立:1872(明治5)年

廃止:1929(昭和4)年4月14日

冠称:なし

現町名:千代田区大手町一・二丁目の各一部、丸の内一丁目2~8番、9番北半分、二丁目3・4番

概要:成立前は呉服橋御門内から鍛冶橋御門内に至る大名小路東側の地で、備前岡山藩池田邸、越後長岡藩牧野邸、肥後宇土藩細川邸等の大名屋敷があった。町名の由来は銭瓶橋をもと「銭替橋」といい、永楽銭の両替をした場所だったという説(府志料)と、永楽銭が発掘されたという説、1591(天正19)年に伊勢の与市という者が銭瓶橋の付近に風呂を作り、入湯料永楽銭1文で営業していたという故事(そぞろ物語)の3説がある。

町の西は「辰之口」、東は「呉服橋御門内」と呼ばれた。和田倉門橋と馬場先門橋の間にあった和田倉濠の河岸は「八重洲河岸」と呼ばれた。

1872(明治5)年、起立。同年の戸数55・人口1,623(府志料)。東京上等裁判所、陸軍兵学寮、紙幣寮等があった。

1878(明治11)年11月2日、東京府麹町区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市麹町区に所属。

1929(昭和4)年4月15日、帝都復興計画の一環により、大手町一・二丁目、丸ノ内一・二丁目のそれぞれに編入となり消滅。

撮影場所:永楽町一丁目

撮影地:千代田区丸の内一丁目9番(JR東京駅丸の内北口付近)

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江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。