【芝①021】烏森町
町番号:芝①021
町名:烏森町
読み方:からすもりまち Karasumorimachi
区分:町丁
起立:1872(明治5)年
廃止:1932(昭和7)年11月30日
冠称:なし
現町名:港区新橋二丁目
概要:「武蔵国桜田村」と呼ばれていた時代には江戸湾の砂浜であり、一帯は松林だった。そのため、当時この地帯は「枯州(かれす)の森」或いは「空州(からす)の森」と言われていた。しかも松林には、烏が多く集まって巣をかけていたため、後には「烏の森」とも呼ばれるようになった。
1872(明治5)年、武家地を合併して成立。町名は付近の烏森神社に因んだ。維新後の東京の都市再興にあたって、銀座の洋風化、繁華化と1872(明治5)年の旧新橋駅開業の影響もあり、新橋南地即ち烏森花街ができた。同年の戸数104・人口474(府志料)。
1878(明治11)年11月2日、東京府芝区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市芝区に所属。1908(明治41)年の世帯310・人口1,601。1909(明治42)年、高架電車線が開通、烏森駅(現・新橋駅)が開業。町域は都心的な景観を深めることになった。1923(大正12)年9月1日、関東大震災によって全町域が灰燼と化した。
1932(昭和7)年12月1日、帝都復興計画の一環により、日蔭町一丁目、芝口二丁目、官有の無番地とともに新橋二丁目に編入となり消滅。現行の新橋二丁目6~9番、15~18番。今ではJR新橋駅の「烏森口」として、また烏森神社氏子町会「新橋二丁目烏森町会」という町会名としてその名を留める。
撮影場所:烏森町
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