【麻布①020】麻布龍土町
町番号:麻布①020
町名:麻布龍土町
読み方:あざぶりゅうどちょう Azabu-Ryūdochō
区分:町丁
起立:江戸期
廃止:1967(昭和42)年6月30日
冠称:1911(明治44)年5月1日~1947(昭和22)年3月14日を除き「麻布」
現町名:港区六本木七丁目
概要:もとは愛宕下西久保辺の猟人村。「龍土」は、古くは青山、今井、飯倉、麻布桜田等を含む広大な地域の総称であったが、江戸期に入ると大部分が武家地になった。町屋は町域の北半分に集中し、龍土町の名はその地域に残った。いわれについては諸説あり、芝の狩人村から「か」が抜け、「りうど」村となった、実際に龍が下ったからなど。元和年間(1615~1624年)、芝愛宕から西久保辺りの猟師が麻布領内に代地を与えられ、「龍土」と改称。龍土五ヶ町の1つで百姓町屋が立てられ、1713(正徳3)年に町奉行・代官両支配となる(備考)。化政期(1804~1830年)の家数209軒、うち家持15・家主11・店借183(町方書上)。「檜屋敷」と俗称した。町内の窪地を「於亀谷」、「おかめ谷」或いは「狼谷」と言ったが、「お龜稲荷」という祠があったと推測されている。
慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1869(明治2)年、周辺の御先手組屋敷、大番組屋敷、麻布長泉寺門前等を合併。1872(明治5)年の戸数116・人口435(府志料)。
1878(明治11)年11月2日、東京府麻布区に所属。同年、もとの麻布龍土町在方分、麻布長泉寺門前等は、麻布新龍土町として分離独立した。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市麻布区に所属。1943(昭和18)年7月1日、東京都麻布区に所属。1947(昭和22)年3月15日、東京都港区に所属。
1967(昭和42)年7月1日、住居表示の実施により、現行の六本木七丁目に編入となり消滅。町域としては、外苑東通りの防衛庁脇の交差点から、星条旗通りが左に分岐する交差点まで。星条旗通りは、笄川の支流が暗渠になったもの。オリンピック前後まで川が残っていたらしい。なお、江戸川乱歩の小説に登場する『探偵・明智小五郎』が事務所を構えているのは麻布龍土町という設定であったらしい。
撮影場所:麻布龍土町
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