【浅草①091】浅草玉姫町

町番号:浅草①091

町名:浅草玉姫町

読み方:あさくさたまひめちょう Asakusa-Tamahimechō

区分:町丁

起立:1891(明治24)年3月

廃止:1932(昭和7)年

冠称:1911(明治44)年4月30日まで「浅草」

現町名:台東区千束一~三丁目、浅草四・五丁目

概要:1889(明治22)年5月1日に浅草区に編入された北豊島郡地方今戸町字玉姫耕地と同郡地方橋場町字内沼耕地のうち観音圦樋以南の地が合併して、1891(明治24)年3月に起立。

町名は玉姫耕地内にあった玉姫稲荷神社に由来。しかしながら玉姫稲荷神社は隣の浅草山谷町町域にある。玉姫稲荷神社創建年代は不詳ながら、新田義貞追討の際に襟掛の御影弘法の筆を瑠璃の宝塔に収めて当地に祀り創建したという。

町内には他に日蓮宗千秋山本性寺、浄土宗紫金山如来蓮華院、曹洞宗明星山出山寺とうがあった。「従来水田多く、水鶏の名所なりしが、今や過半水田を埋め長屋を建設し、数多の木賃宿などありて、大に勝地を俗了せり。…静夜戸を敲くの声全く聞くを得ず」とある(画報)。

1889(明治22)年の東京市成立時に東京府北豊島郡地方今戸町、地方橋場町から東京府東京市浅草区に編入された地域。整理後の1891(明治24)年に起立。

1932(昭和7)年、帝都復興計画の一環により、石浜町一~三丁目、清川町一~三丁目、山谷町二丁目に編入となり消滅。現在は玉姫公園、玉姫児童館等に名を留める。現行の清川一・二丁目の全域、浅草二丁目、橋場一・二丁目の各一部。

撮影場所:浅草玉姫町

撮影地:台東区清川二丁目22番13号(台東区立玉姫保育園)

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江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。