【小石川②】小日向林泉寺町
町名:小日向林泉寺町
区分:町丁
起立:1869(明治2)年
廃止:1869(明治2)年
冠称:「小日向」
後身:小日向茗荷谷町
現町名:文京区小日向四丁目
概要:前身は小日向林泉寺門前(町)。『東都小石川繪圖』では「小日向茗荷谷林泉寺門前」とある。『角川日本地名大辞典』や『文京区史』では小日向林泉寺門前からそのまま1869(明治2)年5月に小日向茗荷谷町に編入されて消滅とあるが、実際には1869(明治2)年に「小日向林泉寺町」と改称したようだ。また、『文京区史』には「小日向林泉寺町」、「小日向林泉寺門前」、「林泉寺門前」の3パターンが掲載されているが、その変遷については書かれていない。
なお、「小日向林泉町」と名乗った可能性もある。何故なら、文京区の多くの資料には江戸期に「~寺門前」と名乗っていた門前町が維新を迎え、「寺」を外して「町」を付けているものがいくつか見られるからである。現・文京区の門前には同例が多く、いちいちこの説明を書くのも嫌になるが…。
なお、林泉寺は「青龍山」と号し、曹洞宗浅草白泉寺の末寺であり、門前町屋は元和年間(1615~1624年)に寺地を拝領して起立。1745(延享2)年、町奉行支配となる(備考)。門前にはしばられ地蔵があったという(画報)。
前身の小日向林泉寺門前(町)として、慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1869(明治2)年、「小日向林泉寺町」に改称。その後、5月に小日向茗荷谷町に編入となり消滅。但し、林泉寺本体は1872(明治5)年に同町に編入となる。
撮影場所:小日向林泉寺町
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