【小石川②】小日向清岸寺町
町名:小日向清岸寺町
読み方:こびなたせいがんじちょう Kobinata-Seiganjichō
区分:町丁
起立:明治維新後か
廃止:恐らく1869(明治2)年
冠称:「小日向」
後身:小石川竹早町
現町名:文京区小石川五丁目
概要:小日向清岸寺門前が明治維新を迎えて「小日向清岸寺町」と改称か。「小日向清厳寺町」とも書いたらしい(小日向誓願寺町という町もあったようだが、ここのことなのか別なのか一切不明)。但し、寺名は「清巌寺」と書くのが正しい。
清巌寺は「長仙山」と号し、曹洞宗祥雲寺の末寺。1698(元禄11)年、寺地の一部が召し上げられたために給された代地に町屋が起立。1745(延享2)年から町奉行支配となる(備考)。寺は文京区小日向二丁目7番にあったが、当町はそこから東北3丁ほどのところにあった。
なお、『角川日本地名大辞典』は「現行の大塚1丁目のうちか」とあるが、明らかな誤り。『東都小石川繪圖』では町屋を表す灰色塗色が当町にはされていないため見落としたか。
『小石川区史』には一切書かれていないが、1869(明治2)年に恐らく小石川簞笥町各町とともに小石川竹早町に編入となり消滅したと思われる。
撮影場所:小日向清岸寺町
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