【神田 横町(横丁)】鬼熊横丁

横町(横丁)名:鬼熊横丁

読み方:おにくまよこちょう Onikuma-yokochō

区分:横町(横丁)

成立:江戸期

廃止:不明

現町名:千代田区東神田一丁目

概要:豊島町のうちの俗称。『江戸切繪圖 : 俚俗 : 馬喰町・両国辺』に「○オニクマヨコ丁」とある。江戸では力自慢を競い合って人に見せて喜ばせるという文化があり、その中で酒問屋で働く若者たちは「タルコロ」と呼ばれて人気を博した。酒樽をコロコロと転がしながら運ぶ様からそう呼ばれるようになったのだが、彼等は自慢の力技で酒樽を使い、「曲持ち」という演芸を見せていた。とくに神田鎌倉河岸にあった豊島屋の熊治郎が有名で、「鬼熊」の渾名で呼ばれていた。鬼熊横丁はその鬼熊由来の横丁である。なお、鬼熊こと熊治郎は「タルコロ」と呼ばれる齢も過ぎ、居酒屋経営をするようになった。場所は神田川の新シ橋(その後の美倉橋)を渡り、向柳原町を右折した横丁の角だったそうだ。なお、鬼熊を「神田きっての乱暴者」としている文献もある(『江戸地名俚俗字引』礒部鎮雄)。

撮影場所:鬼熊横丁

撮影地:千代田区東神田一丁目9番4号(遊月亭)

二六横丁 お灸横町

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落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町