【本所 横町(横丁)】達磨横丁

横町(横丁)名:達磨横丁

読み方:だるまよこちょう Honjo-Daruma-yokochō

区分:横町(横丁)

起立:江戸期

廃止:不明

現町名:墨田区本所一丁目、東駒形一丁目

概要:落語『文七元結』の舞台。『江戸府内町名俚俗名等切図集覧 北本所原庭・番場辺』に「○だるま横丁」とある。ある資料では「墨田区本所一丁目11~13、24、29番の西側を南北に走る道」とある。玩具商のだるまやがあったからこう呼ばれたという。

北本所番場町北本所表町の間を通っていた横丁だが、区画整理のため、江戸期とは道筋が変わってしまっている。「達磨横丁」の始・終点は不明だが、南部はほぼそのまま現存しているのに対し、北部の『江戸府内町名俚俗名等切図集覧』に「○だるま横丁」とある辺りは区画整理のため消失している。当時の北部部分は現・東駒形一丁目8番北部から北東に折れ、さらに現・東駒形一丁目10番をも突っ切り、その後、最勝寺前跡に向かってカーブした道であったため、北部をそのままトレースすることは不可能である。

したがって、墨田区東駒形一丁目10番(南本所番場町)の北東、19番(北本所番場町)の南東部分の道路、特に『江戸府内町名俚俗名等切図集覧 北本所原庭・番場辺』によれば、西側が北本所番場町であった19番の東の道路部分が「達磨横丁」として唯一残った部分であろうかと思われる。なお、船江神社(東駒形一丁目18番10号)の東の道は「区画整理によって当横丁の道筋が変更になった」ということであれば「達磨横丁」と呼べないこともない。

撮影場所:達磨横丁

撮影地:墨田区東駒形一丁目19番8号(増田小児科医院)

南横町


参考:達磨横丁の南端か。達磨横丁は背中方面に進む。 墨田区本所一丁目24番10号(ENEOS厩橋SS)


参考:ガソリンスタンドより北側に進む。この辺りまでは江戸期の道筋が残っている。 墨田区東駒形一丁目7番13号(岡本木材)


参考:区画整理の結果、北部は消失したと見ればここは達磨横丁ではなく、道筋が変更になったと見ればここも達磨横丁である。 墨田区東駒形一丁目18番10号(船江神社)

江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。