【北豊島 横町(横丁)】御庵横町
横町(横丁)名:御庵横町
読み方:おあんよこちょう Oan-yokochō
区分:横町(横丁)
起立:江戸期
廃止:不明
現町名:豊島区駒込一丁目
概要:元駒込上富士前町の横丁。1880(明治13)年、駒込上富士前町の飛地だったここは上駒込村に編入された(駒込上富士前町(北豊島))。
「御庵」とは尼の住居又はそこに住む尼を敬う語。現在の曹洞宗従容山福壽院は、江戸期は「従容軒」といい、修道尼で賑わう尼寺であった。現・豊島区の三尼院の1つとして数えられる。上駒込村名主の高木家の娘が江戸城大奥勤めとなり、28歳で大奥を辞した後、ここに尼院を開き、日光御成道(現・本郷通り)から従容軒までの小道を「御庵横町」と呼ぶようになった。また、修行僧が朝夕にお椀を持って托鉢したことから、別名「御椀横町」とも呼ぶようになった。明治維新の廃仏毀釈を恐れ、小田原の福壽院の寺籍を移して福壽院と改称、幾度もの火災に遭い、現在に至る。『大江戸今昔めぐり』には「長慶寺」とある。
撮影場所:御庵横町
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