【京橋①003】桶町

町番号:京橋①003

町名:桶町

読み方:おけちょう Okechō

区分:町丁

起立:江戸期

廃止:1931(昭和6)年

冠称:なし

現町名:中央区八重洲二丁目・京橋一・二丁目

概要:町名は桶職人の集住地であったことによる。1641(寛永18)年の当町を火元とする火事は97町、130余の武家屋敷を焼失し、江戸初の大火といわれた(備考)。町内には名井「譲(ゆずり)の井」があった。夏期に1椀1文で売り、その貯えを子孫に譲ったことから名付けられたという(砂子)。

慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1869(明治2)年、それまで一・二丁目あった丁目の別を解消。1872(明治5)年の戸数316・人口1,254(府志料)。

1878(明治11)年11月2日、東京府京橋区に所属。明治期には書家尾形月耕、浮世絵師月岡芳年、講談師桃玉が居住していた(画報)。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市京橋区に所属。

1931(昭和6)年、帝都復興計画の一環により、槇町一・二丁目、京橋一・二丁目に編入となり消滅。現行の八重洲二丁目、京橋一・二丁目のうち。

撮影場所:桶町

撮影地:中央区八重洲二丁目4番1号(ユニゾ八重洲ビル)

←002南槇町 004南大工町

江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。