【芝①004】柴井町
町番号:芝①004
町名:柴井町
読み方:しばいちょう Shibaichō
区分:町丁
起立:江戸期
廃止:1932(昭和7)年11月30日
冠称:なし
現町名:港区新橋五・六丁目
概要:「柴居町」、「芝井丁」とも書いた(寛永図・江戸雀・江戸咄)。町起立の年代、草創人、町名の由来等は不明(町方書上)。『劇場年表』(東京市史稿)には、1634(寛永11)年に鎌倉河岸の小芝居が残らず芝居町(その後の柴井町)に移され、「飛騨踊り・とんだ小島」の離れ狂言が大当たりであったが、1640(寛永17)年10月21日、芝居から出火して引き払いとなったとある。また『案内』には、元和年間(1615~1624年)、当地の芝原で初めて劇を演じ、寛永年間(1624~1645年)にこれを中橋に移し、その跡に開いた町屋を「芝居町」としたとある。「江戸鹿子」に「芝居は芝居町にあって辻芝居だった」とある。化政期(1804~1830年)の家数337軒、うち家持2・家主31・地借54・店借250(町方書上)。いわゆる古町のうちに入るので、江戸初期からの市街であり、東海道の往還に面し、元禄期(1688~1704年)には既に商店が多かった。町の西裏に「日蔭町」の里俗称があった。
慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。維新後もこの町域は続き、1872(明治5)年の戸数206・人口908(府志料)。
1878(明治11)年11月2日、東京府芝区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市芝区に所属。1908(明治41)年の世帯263・人口1,289(市勢調査)。東海道は第一京浜国道となり、町は都心的な事業所街に変貌した。
1932(昭和7)年12月1日、帝都復興計画の一環により、新橋六丁目に編入となり消滅。現行の新橋五・六丁目のうち。
撮影場所:柴井町
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