【芝①032】宇田川町

町番号:芝①032

町名:宇田川町

読み方:うだがわちょう Udagawachō

区分:町丁

起立:江戸期

廃止:1932(昭和7)年11月30日

冠称:なし

現町名:港区東新橋二丁目12番、新橋六丁目23番、浜松町一丁目1、10番、芝大門一丁目3番の辺り

概要:『町方書上』では起立不詳だが、『再訂江戸総鹿子新増大全』には小田原北条氏の家臣宇田川和泉守の領地で、1590(天正18)年以後、子孫がこの町の名主となり、地名の由来となったとある。また『画報』『案内』『府志料』には、上杉修理太夫朝興の家臣宇田川和泉守の子、宇田川喜兵衛が開いたとある。町内を東から西へ桜川の末流の1つ、宇田川が流れるが、川名と町名の後先は分からない。1827(文政10年)の総家数387軒、うち家持5・家主28・地借70・店借284(町方書上)。

慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1872(明治5)年の戸数239・人口1,091、物産として西洋服、足袋、木櫛等があった(府志料)。『沿革図書』によると、宇田川の南岸の一部に北方の柴井町が入り込んでいるが、1876(明治9)年の『明治東京全図』によると、宇田川の北岸の柴井町の部分に宇田川町が喰い込み、さらに1887(明治20)年の内務省地理院『東京実測図』では、宇田川北岸のブロック全部をも占めるようになっている。1897(明治30)年頃、震災後の区画整理によって拡張された宇田川沿いの道路が町境となった。

1878(明治11)年11月2日、東京府芝区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市芝区に所属。

1932(昭和7)年12月1日、帝都復興計画の一環により、北部は新橋七丁目、南部は浜松町一丁目にそれぞれ編入となり消滅。現行の東新橋二丁目12番、新橋六丁目23番、浜松町一丁目1、10番、芝大門一丁目3番の辺り。

撮影場所:宇田川町

撮影地:港区新橋六丁目23番1号(芝信用金庫本部)

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江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。