【小石川①051】小日向三軒町

町番号:小石川①051

町名:小日向三軒町

読み方:こびなたさんけんちょう Kobinata-Sankenchō

区分:町丁

起立:万治年間(1658~1660年)

廃止:1871(明治4)年6月

復活:年代不明

廃止:1966(昭和41)年3月31日

冠称:1911(明治44)年4月30日まで「小日向」

現町名:文京区小日向四丁目

概要:古くは豊島郡小日向村の畑地。万治年間(1658~1660年)、長兵衛はじめ3人が家作を許され、小日向三軒町として成立。1701(元禄14)年までは畑年貢を納めていたが、のち屋敷年貢となる。1713(正徳3)年から町奉行・代官両支配となる(備考)。川越へ向かう道筋に面し、当町の両替・質商の伊勢屋長兵衛は川越藩へ大名貸を行い、1854(嘉永7)年には1,300両の御用金を上納している(吉田家文書・嘉永7寅年御用金上納帳)。

慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1869(明治2)年5月に小日向正智院前町を合併するも再分離。1871(明治4)年6月、「小日向西三軒町」と改称(いつの間にか復称。その時期は不明)。1872(明治5)年8月に小石川薬園同心屋敷、その他の武家地を合併、一部を小日向茗荷谷町へ編入。同年の戸数9・人口46(府志料)。

1878(明治11)年11月2日、東京府小石川区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市小石川区に所属。1943(昭和18)年7月1日、東京都小石川区に所属。1947(昭和22)年3月15日、東京都文京区に所属。

1966(昭和41)年4月1日、住居表示の実施により、小日向四丁目に編入となり消滅。

※『角川日本地名大辞典』では、1911(明治44)年5月1日、冠称を外して以降の読みを「さんげんちょう」としている。

撮影場所:小日向三軒町

撮影地:文京区小日向四丁目5番9号(丼太郎茗荷谷店)

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江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。