【本郷①024】妻恋町

町番号:本郷①024

町名:妻恋町

読み方:つまこいちょう Tsumakoichō

区分:町丁

起立:1696(元禄9)年

廃止:1964(昭和39)年12月31日

冠称:なし

現町名:文京区湯島一~三丁目

概要:もとは豊島郡峡田領湯島郷のうちの寺地。1659(万治2)年、陸尺方7人の大縄拝領地となり、1696(元禄9)年に町屋が立てられ、町奉行支配となる。町名は妻恋稲荷社の東に位置することによる(備考)。化政期(1804~1830年)の家数19軒(町方書上)。妻恋神社の祭神は日本武尊・立花姫と農耕神である倉稲魂神で(砂子)、江戸期には1町四方の社領を有し、関東惣社を名乗ったという。

慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1872(明治5)年、妻恋稲荷社と付近の武家地を合併。当時の戸数25・人口119(府志料)。

1878(明治11)年11月2日、東京府本郷区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市本郷区に所属。明治期には絵葉書の便利堂があった(画報)。1943(昭和18)年7月1日、東京都本郷区に所属。1947(昭和22)年3月15日、東京都文京区に所属。

1965(昭和40)年1月1日、住居表示の実施により、現行の湯島一~三丁目に編入となり消滅。

なお、蔵前橋通りに妻恋坂交差点があるが、西に見える傾斜は妻恋坂ではなく、後から拓いたことで新妻恋坂という。妻恋坂は1本北の細い坂。上って右手に妻恋神社がある道。

※『角川日本地名大辞典』は読みを「つまごいちょう」としているが、清音が正しい。

撮影場所:妻恋町

撮影地:文京区湯島三丁目2番6号(妻恋神社)

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江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。