【本郷①039】丸山福山町
町番号:本郷①039
町名:丸山福山町
読み方:まるやまふくやまちょう Maruyama-Fukuyamachō
区分:町丁
起立:1872(明治5)年
廃止:1964(昭和39)年7月31日
冠称:「丸山」
現町名:文京区白山一丁目、西片一丁目
概要:1872(明治5)年、備後福山藩阿部氏中屋敷跡を収公して起立。町名は江戸期から付近を俗に「丸山」と称していたことと、福山藩邸跡に起立したことによる。同年の戸数10・人口56(府志料)。地形的には駒込西片町から小石川指ヶ谷町へかけての崖下の低地で、明治10年代までは水田が見られたという。
1878(明治11)年11月2日、東京府本郷区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市本郷区に所属。
樋口一葉は1894(明治27)年から没する1896(明治29)年まで当町に居住し、『にごりえ』、『大つごもり』、『たけくらべ』や『十三夜』等の名作を遺した。
「隣りに酒うる家あり。女子あまたいて、…遊び女ににたり。常に文書きて給われとて、わがもとに来る。ぬしはいつも変りて、そのかずはかりがたし。…」(一葉日記『しのぶぐさ』)
1943(昭和18)年7月1日、東京都本郷区に所属。1947(昭和22)年3月15日、東京都文京区に所属。
1964(昭和39)年8月1日、住居表示の実施により、白山一丁目、西片一丁目に編入となり消滅。
撮影場所:丸山福山町
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