【本郷①046】根津藍染町

町番号:本郷①046

町名:根津藍染町

読み方:ねづあいぞめちょう Nezu-Aizomechō

区分:町丁

起立:1872(明治5)年

廃止:1965(昭和40)年3月31日

冠称:「根津」

現町名:文京区根津二丁目

概要:江戸期は「元屋敷」と呼ばれた土地であった。六代将軍家宣の将軍になる前の屋敷地である。1704(宝永元)年、将軍の跡継ぎになり江戸城入りした後、五代将軍綱吉は、屋敷跡に家宣の産土神(うぶすながみ)の根津神社を建てた。屋敷跡の残りを家臣に与えたので、後世まで「元屋敷」と呼んだ。

1872(明治5)年、起立。町名は藍染川に沿っていたため。同年の戸数6・人口27(府志料)。藍染川は、巣鴨染井を水源として根津谷に入る。現・文京区と現・台東区の区境を不忍通りとほぼ並行して流れる谷戸川である。名称は染井から流れるので「あいそめ川」、川筋上流に染物屋があり、川の色が藍色で「藍染川」、2つの川が合流するので「逢初川」、また根津門前町の遊女との絡みで、初めて会うから「あいそめ川」と各説がある。 なお、大正末期には殆どが暗渠となり、現在では全川暗渠。暗渠上は「へび道」と呼ばれる生活路地となっている。

1878(明治11)年11月2日、東京府本郷区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市本郷区に所属。1943(昭和18)年7月1日、東京都本郷区に所属。1947(昭和22)年3月15日、東京都文京区に所属。

1965(昭和40)年4月1日、住居表示の実施により、根津二丁目に編入となり消滅。

撮影場所:根津藍染町

撮影地:文京区根津二丁目32番8号(丁子屋)

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江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。