【本郷②】根津門前町
町名:根津門前町
読み方:ねづもんぜんちょう Nezu-Monzenchō
区分:町丁
起立:江戸期
廃止:1872(明治5)年2月
冠称:「根津」
現町名:文京区根津一・二丁目
概要:もとは甲府藩主徳川綱重の屋敷地。1706(宝永3)年、根津権現社が千駄木から引き移った後に起立された門前町。その頃から煮売り料理茶屋が置かれた。1745(延享2)年、寺社奉行から町奉行支配となる(備考)。化政期の家数289軒(町方書上)。町内には「清水横町」、「上横町」、「中坂横町」、「鳥居横町」、「惣門横町」の俗称があった(備考)。1708(宝永5)年には既に遊女屋が置かれ、享保改革の時に取り払われた。『天保中全盛外場所』によると、当町には伊勢屋、大黒屋等多数の遊女屋が記されている。天保改革の時に再び取り払われ、新吉原に移ったが、1868(慶応4)年、幕府陸軍奉行の許可を受けて遊廓が建てられ、次第に賑わうようになった。
慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1869(明治2)年、清水横町以外の4つの横町は、起立となる根津八重垣町に編入となる。その後の1872(明治5)年2月、清水横町が「根津清水町」として起立し消滅。現行の根津一・二丁目のうち。
撮影場所:根津門前町
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