【荏原】北馬場町

町名：北馬場町

読み方：きたばんばちょう　Kita-Bambachō

区分：小名→小字

起立：江戸期

廃止：1932(昭和7)年9月30日

冠称：なし

現町名：品川区北品川二丁目

概要：古地図によっては「町」が付くので採用。『大江戸今昔めぐり』にもある。

荏原郡品川領のうち。北品川宿を構成した。旧東海道から品川神社へ向かう道の両側一帯を「北馬場」と呼ぶ。品川宿には幕府公用の旅人に対して1日当たり馬100頭、人足100人を無償で提供する義務があり、従事する馬小屋があったため名付けられた。そのため品川宿の南・北には馬場町があり、こちらは北品川宿に属していたことで「北馬場」といった。範囲は北品川正徳寺門前から北品川稲荷門前町までの一帯。

慶応4年(明治元年)6月19日(1868年8月7日)又は慶応4年(明治元年)6月29日(1868年8月17日)、武蔵知県事管轄地に所属。明治2年1月13日(1869年2月23日)又は明治2年2月9日(1869年3月21日)、品川県荏原郡に所属。明治4年11月14日(1871年12月25日)又は明治4年12月5日(1872年1月14日)、東京府荏原郡に所属。

1889(明治22)年5月1日、北品川宿の一部が品川歩行新宿、南品川宿、南品川猟師町、利田新地、二日五日市村と合併して荏原郡品川町が発足し、東京府東京市品川町大字北品川宿字北馬場町一～三丁目となる(ただし、1911(明治44)年の資料や1922(大正11)年の『土地概評価.荏原郡品川町 大正9年8月調』には「大字北品川宿字馬場」とだけあり、「町」と「丁目」はない)。

1904(明治37)年5月8日、京浜電気鉄道(現・京浜急行電鉄)が品川駅(現・北品川駅)～八幡駅(現・大森海岸駅)を開通させ、途中駅として北馬場駅(品川区北品川二丁目18番中央西側以南目黒川岸まで、品川北本宿三丁目の西側)と南馬場駅(品川区南品川一丁目10番18号)を開業。

1932(昭和7)年10月1日、品川町、大崎町、大井町の3町が合併して東京府東京市品川区が発足。その際に北品川二丁目に編入となり消滅。なお、1976(昭和51)年10月15日、北品川駅～青物横丁駅間の高架化工事に伴い北馬場と南馬場の両駅は統合され、両駅の中間点に新馬場駅が開業した。

※『大江戸今昔めぐり』では正徳寺の南に「北馬場町」とある。

撮影場所：北馬場町

撮影地：品川区北品川二丁目11番1号(ベイテラス北品川)

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参照：品川区北品川二丁目9番24号(伊勢屋)