【麹町②】日枝前町

町名:日枝前町

読み方:ひえまえちょう Hiemaechō

区分:町丁

起立:1869(明治2)年

廃止:1872(明治5)年

冠称:なし

後身:永田町二丁目

現町名:千代田区永田町二丁目

概要:永田町二丁目の古名。前身は永田馬場山王門前町(公称は永田馬場山王門前)。永田馬場日枝山王社の表鳥居の北側の地域。日枝社は江戸城の守護神として太田道灌が武蔵川越の仙波から勧請したもので、はじめ江戸城内にあった。徳川氏になってからも産土神として信仰された。神主は樹下氏。慶長年間(1596~1615年)に貝塚(元山王)に移された。さらに1659(万治2)年、永田馬場に移転。隔年6月15日に行われる祭礼は「天下祭」又は「御用祭」といわれ、江戸三大祭のうちでも殊に盛大で「大江戸第一の大祀」(江戸名所)といわれた、別当寺は天台宗観理院。

前身の永田馬場山王門前町(公称は「永田馬場山王門前」)として、慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1869(明治2)年に「永田馬場日枝門前」と改称したが、同年中に「日枝前町」と改めた。

1872(明治5)年、永田町と出雲松江藩松平氏、陸奥二本松藩丹羽氏、和泉伯太藩渡辺氏、武蔵岡部藩安部氏、和泉岸和田藩岡部氏、三河刈谷藩土井氏、越後村上藩内藤氏等の上屋敷、武家地とともに永田町二丁目に編入となり消滅。

撮影場所:日枝前町

撮影地:千代田区永田町二丁目9番(空き地)

日比谷町 永田馬場山王門前町

江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。