【麻布②】麻布新笄町
町名:麻布新笄町
読み方:あざぶしんこうがいちょう Azabu-Shin-Kōgaichō
区分:町丁
起立:1872(明治5)年
廃止:1879(明治12)年4月30日
冠称:「麻布」
後身:麻布広尾町
現町名:港区南麻布五丁目の北端
概要:『東京全図 : 明治十二年』にある。麻布新笄町は、現在の南麻布五丁目の北端、住居表示前の旧麻布広尾町に明治初頭の極短い期間だけ存在した。北条坂の南側、鉄砲屋敷一帯とのこと。『東京市史稿』によれば堀田正倫、北条氏泰、遠山友禄、持筒組屋敷が合併して麻布新笄町になったとある。
江戸期には武家地であった一帯で、1872(明治5)年に起立する。北に隣接する麻布笄町同様、笄川(親川)と笄橋から名付けたもの。同年の戸数20・人口71(府志料)。
明治初頭に極短い期間導入されていた大小区制で麻布笄町とは異なり七大区一小区だったため、麻布笄町とは別に起立したのだが、何故同じ大小区に属する麻布広尾町と別に起立したのかは不明。
1878(明治11)年、大小区制から区郡編制へと移行し麻布区に属するが、翌1879(明治12)年5月1日に麻布広尾町に編入となり消滅。誕生から僅か7年で「麻布新笄町」の名は歴史の中に消えた。
撮影場所:麻布新笄町
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