【麻布②】芝新門前町
町名:芝新門前町
読み方:しばしんもんぜんちょう Shiba-Shin-Monzenchō
区分:町丁
起立:1869(明治2)年
廃止:1880(明治13)年
冠称:「芝」
後身:芝北新門前町
現町名:港区東麻布二丁目
概要:1869(明治2)年、築地同朋町と芝南新門前一丁目代地、さらに近隣の武家地を合併し、芝新門前町を起立。町域は古川の南北に跨っていた。1878(明治11)年11月2日、東京府芝区に所属。1880(明治13)年、北側のみ芝区から麻布区に編入され、「芝北新門前町」と改称し消滅。
この町については難解なので詳細を記述する。元地は現・芝公園四丁目2~3番(増上寺北新門前町)にあったが火事で移転、2つに分かれる。1つは「芝北新門前町」として虎ノ門三丁目23番へ(後に西久保広町の一部となる)。もう1つは古川端へ。芝南新門前一丁目代地が古川の北岸(東麻布二丁目34・35番)、と南岸(三田一丁目2番)。芝南新門前二丁目代地が南岸だけで三田一丁目1番と2番の一部へ移転。1869(明治2)年、これが芝新門前町となった。
その後、芝南門前町一丁目代地の北岸だった部分が1880(明治13)年、麻布区に編入となり、麻布区芝北新門前町となったのである。なお、1911(明治44)年5月1日には冠称を取り、「北新門前町」と改称。港区成立の1947(昭和22)年3月15日からは「麻布」の冠称を付けた。
この町について整理すると、芝は①元地である芝公園四丁目2・3番の増上寺北新門前町、②「芝北新門前町」の虎ノ門三丁目23番、③1869(明治2)年以降の「芝新門前町」、麻布は1880(明治13)年からの「麻布区北新門前町」で全補完となる。
撮影場所:芝新門前町
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