送り提灯

こないだお月見会でお邪魔した法恩寺へ。法恩寺の周りが「送り提灯」の舞台なんだ。歌川国輝の絵だと美人な幽霊になってるな。正体は狐だって話があるけど、やっぱ狐っぽい女は美人ってこったね。

―以下全てお話部分はWikipediaを引用―

提灯を持たずに夜道を歩く者の前に、提灯のように揺れる明かりが、あたかも人を送って行くように現れ、あの明かりを目当てに行けば夜道も迷わないと思って近づくと、不意に明かりが消え、やがて明かりがつくので近づくとまた消え、これの繰り返しでいつまで経っても追いつけない。


ってことで法恩寺に来た。ここは参道。墨田区太平一丁目はけっこうな数のお寺さんが集中してる寺町なんだよ。だから夜はかなり暗いし、静かだ。

今までで一番雰囲気あるねー。


↑ 法恩寺についての情報はこれ読んでねー。


送り提灯じゃないけど、門のところに提灯あるね。

Wikipediaにはこんなことも書いてあった。

―以下引用―

石原割下水では「提灯小僧」といって、夜道を歩いている者のそばに小田原提灯が現れ、振り返ると後ろに回りこみ、追いかけると姿を消すといった具合に前後左右に自在に動き回るという伝承があり、本項と同一の怪異と見られている。

―引用終わり―

石原割下水っていうのは本所北割下水(現・春日通り)を言うのかな、と思ってたけど、隅田川厩橋東詰のそのすぐ南側に堀割が在った。そこには「石原橋」っていう橋も架かっていたぐらいだから溝みたいな細いんじゃなくてちゃんと「堀」と呼べるものだったんだろう(石原入堀)。

清澄通りから西に折れる道なんだけど交差点名もないところで言い表しにくいけど、その道入ると左手に「御食事処 うえき」(墨田区横網二丁目10番6号)という定食屋とその真向かいにリカープラザマキ(牧酒店)がある道だ。その北側が堀だったのは間違いないんだけど、果たして「提灯小僧」が出た石原割下水なのかどうかは不明だ。


うーん、いかにも出そうなぐらいに真っ暗け。寺町に配慮してそうなってるんだろうけど、これだとひったくり事件が相次ぎそうだな。


江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。