【麹町①008】道三町
町番号:麹町①008
町名:道三町
読み方:どうさんちょう Dōsanchō
区分:町丁
起立:1872(明治5)年
廃止:1929(昭和4)年4月14日
冠称:なし
現町名:千代田区大手町一丁目5番、二丁目1番、丸の内一丁目の一部
概要:成立以前は道三堀北側の作事方役所跡。町名は幕府典薬寮医師の今大路道三(曲直瀬道三)の屋敷があったこと(東京地理志料)、それに由来する道三堀が南に流れていたことから。しかし屋敷は当町内にはなかった。
慶長年間(1596~1615年)は「柳町」といい、傾城町だった(江戸志)。『慶長江戸図』では当町と比定される所に加賀金沢藩主普請小屋又は御破損小屋、『安政切絵図』では普請小屋・作事方・御普請方と記されている。
道三堀は、1590(天正18)年、徳川家康の命により、江戸城へ物資を運ぶ船入り堀として、江戸城の和田倉門橋から平川(現・日本橋川)の河口の呉服橋門まで開鑿され、江戸湊まで続く運河である。平川までは約1km余り、人工の水路として江戸に初めて造られた堀である。道三堀南北の河岸は「道三河岸(内河岸)」と呼ばれた。
1872(明治5)年、起立。同年の戸数2、人口5(府志料)。
1878(明治11)年11月2日、東京府麹町区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市麹町区に所属。1909(明治42)年、道三堀が埋め立てられる。
1929(昭和4)年4月15日、帝都復興計画の一環により、大手町一・二丁目、丸ノ内一丁目のそれぞれに編入となり消滅。
撮影場所:道三町
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