【麹町①009】銭瓶町

町番号:麹町①009

町名:銭瓶町

読み方:ぜにがめちょう Zenigamechō

区分:町丁

起立:1872(明治5)年

廃止:1929(昭和4)年4月14日

冠称:なし

現町名:千代田区大手町二丁目2、5・6番と7番南

概要:江戸初期は材木商等の住む町だった(洞房語園(材木町))。のち、大須賀忠政、松平忠良、牧野信成の屋敷が置かれ、切絵図では遠江浜松藩井上氏、信濃松本藩松平氏、三河吉田藩松平屋敷と北町奉行所がある。明治期になると、はじめ貨幣司が置かれたが、間もなく軍務官に属し武器庫ができた。その後、会計検査院となり、1889(明治22)年には電話交換本局ができた(画報)。

1872(明治5)年、成立。同年の戸数2・人口6(府志料)。町名は町の東南端にあった道三堀に架かる銭瓶橋に因む(東京地理志料・画報)。銭瓶橋の由来は、開鑿時に銭の入った瓶が出て来た、或いはこの近辺で永楽通宝の両替が行われたことで「銭替え」から転じた等、諸説ある。

1878(明治11)年11月2日、東京府麹町区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市麹町区に所属。明治中期に銭瓶橋が撤去され、1909(明治42)年には道三堀も埋め立てられた。

1929(昭和4)年4月15日、帝都復興計画の一環により、大手町二丁目に編入となり消滅。銭瓶町ポンプ場に町名が残る。

撮影場所:銭瓶町

撮影地:千代田区大手町二丁目6番2号(日本ビルヂング)

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江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。