【神田①068】猿楽町(丁目有り)

町番号:神田①068

町名:猿楽町 一~三丁目

読み方:さるがくちょう Sarugakuchō

区分:俗称の総称→町丁

起立:1872(明治5)年

廃止:存続

冠称:1947(昭和22)年3月15日から1969(昭和44)年3月31日までと2018(平成30)年1月1日から「神田」

現町名:千代田区神田猿楽町一・二丁目、神田小川町三丁目、神田駿河台二丁目

概要:江戸期の表猿楽町裏猿楽町の総称。町名の由来については『御府内備考』には「むかし観世太夫が屋敷ありて、座の者も少し居たり。後観世屋敷も他所へうつされ、その跡屋敷にわり渡して、猿楽町の名のこれりといふ」とある(慶長年間(1596~1615年)の一時期、能楽師観世大夫の屋敷があったことにより、俗に「エテガク町」ともいわれた(備考・画報))。なお、観世家は明治初年に一旦、猿楽町に戻ったが、1890(明治23)年に飯田町四丁目に転居した(画報)。「申楽町」とも書いたという。

1872(明治5)年、成立。

1878(明治11)年11月2日、東京府神田区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市神田区に所属。

帝都復興計画の一環により、1932(昭和7)年に裏猿楽町を編入、1933(昭和8)年に三丁目を廃止。1943(昭和18)年7月1日、東京都神田区に所属。1947(昭和22)年3月15日、東京都千代田区に所属。

2018(平成30)年1月1日、「神田」の冠称を付して「神田猿楽町」が誕生。しかし、当町はもともとは冠称を付さない町であった。

撮影場所:猿楽町三丁目

撮影地:千代田区神田猿楽町二丁目8番16号(平田ビル前、小栗坂上)

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江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。