【日本橋①012】伊勢町
町番号:日本橋①012
町名:伊勢町
読み方:いせちょう Isechō
区分:町丁
起立:江戸期
廃止:1932(昭和7)年
冠称:なし
現町名:中央区日本橋本町一・二丁目、日本橋室町二丁目
概要:由来は、伊勢の人が移住したことによるとする説と、北条氏政の弟氏村が小田原落城後、伊勢氏と称してこの地に居住し、その子・善次郎が名主になったことによるとする説(画報)がある。切絵図によると、江戸橋から北へ入る西堀留川の西側と、船入堀が西へ曲がる伊勢町堀の北側に位置する。西堀留川には荒布橋(あらめばし)、中ノ橋が、伊勢町堀には道浄橋(どうじょうばし)、雲母橋(きららばし/きらずばし)が架かっていた。町の北は「塩河岸」、南は「米河岸」と称され、全国から運ばれてくる米穀、乾物、穀物等の荷揚場があり、米、線香、茶等の問屋が並んでいた。米問屋の起源は、常陸国小田城の家老だった高瀬善兵衛が仕官運動中、生活のためにこの地で米穀商を開業したことによる(画報)。
慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1869(明治2)年、本町三丁目裏河岸東部を合併。1872(明治5)年の戸数108・人口743(府志料)。
1878(明治11)年11月2日、東京府日本橋区に所属。1886(明治19)年、伊勢町堀を埋め立ててその一部を編入。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市日本橋区に所属。
1932(昭和7)年、帝都復興計画の一環により、本町一・二丁目と室町二丁目に編入となり消滅。現行の日本橋本町一・二丁目と日本橋室町二丁目のうち。
撮影場所:伊勢町
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