【日本橋①031】新右衛門町

町番号:日本橋①031

町名:新右衛門町

読み方:しんえもんちょう Shinemonchō

区分:町丁

起立:1628(寛永5)年か1698(元禄11)年

廃止:1928(昭和3)年

冠称:なし

現町名:中央区日本橋二丁目

概要:この付近は古くは楓川(日本橋川と京橋川を結ぶ堀、現在の首都高速1号)の入堀(寛永江戸図)で、承応年中(1652~1654年)から次第に埋め立てられ、元禄江戸図では埋立を完了している。町名の由来は2説あり、1説はもと八代洲河岸付近の老月村の内にあり、名主・森新右衛門の支配であったが、1628(寛永5)年に上地となって当地に移転し、旧名主の名を付したとする説(府志料)。2説は埋め立てた後、1698(元禄11)年に町屋となり、その時の開発町名主・山吉新右衛門の名を採ったとする説(案内・画報)。幕府勘定所御用達の豪商・川村伝左衛門家(材木商)の他、骨董屋があったといわれ、現在も中通りに骨董屋の類を見かける。

慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1872(明治5)年の戸数149・人口704(府志料)。

1878(明治11)年11月2日、東京府日本橋区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市日本橋区に所属。

1928(昭和3)年、帝都復興計画の一環により、江戸橋二丁目と二丁目に編入となり消滅。現行の日本橋二丁目のうち。

撮影場所:新右衛門町

撮影地:中央区日本橋二丁目4番1号(日本橋髙島屋)

←030元大工町 032川瀬石町

江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。