【芝①076】高輪南町
町番号:芝①076
町名:高輪南町
読み方:たかなわみなみちょう Takanawa-Minamichō
区分:町丁
起立:江戸期
廃止:1967(昭和42)年6月30日
冠称:「高輪」、さらに1947(昭和22)年3月15日から「芝」
現町名:港区高輪三丁目の一部、四丁目の全部、港南二丁目の一部
概要:東は海に面していた。もとは荏原郡下高輪村のうち。町屋の起立年代は不明。高輪北町、高輪中町に対応して「高輪南町」と称した。1713(正徳3)年、町奉行・代官両支配となる(備考)。1828(文政11)年の家数117軒、うち家持5・家守16・地借8・店借88(町方書上)。安政年間(1854~1860年)一部が八丁堀に代地を与えられ、八丁堀続高輪南町代地(後の高代町)となった。
慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1869(明治2)年に高輪中町、1872(明治5)年にはもと薩摩鹿児島藩島津氏、筑後久留米藩有馬氏、越後与板藩井伊氏、信濃飯山藩本多氏、豊後日出藩木下氏、日向佐土原藩島津氏、伊予今治藩松平氏、越前敦賀藩酒井氏、近江水口藩加藤氏、越前丸岡藩有馬氏、豊前中津藩奥平氏、石見浜田藩松平氏、出羽山形藩水野氏、駿河田中藩本多氏、越前勝山藩小笠原氏、大和郡山藩柳沢氏の諸藩下屋敷、抱屋敷、幕臣邸地、高山稲荷社地を合併。同年の戸数253・人口865(府志料)。同年6月12日(旧暦5月7日)、新橋駅に先駆けて品川駅が日本最初の鉄道駅として南部の海岸沿いに開業。
1878(明治11)年11月2日、東京府芝区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市芝区に所属。1908(明治41)年、世帯577・人口2,908。1925(大正14)年には西部の大部分が宮内省用地となり、北白川、竹田宮邸、毛利、岩崎邸等が置かれた。同年には京浜電気鉄道が品川駅に乗入れ、東京市南端のターミナルとなった。1943(昭和18)年7月1日、東京都芝区に所属。1947(昭和22)年3月15日、東京都港区に所属。戦後は、大邸宅が三菱高級社員クラブ開東閣、ニューモーリホテル、高輪プリンスホテル、衆議院宿舎等に替わり、中小住宅化した部分もできた。
1967(昭和42)年7月1日、住居表示の実施により、現行の高輪三丁目の一部、四丁目の全部、港南二丁目の一部にそれぞれ編入となり消滅。
撮影場所:高輪南町
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