【小石川①011】小石川市兵衛河岸

町番号:小石川①011

町名:小石川市兵衛河岸

読み方:こいしかわいちべえがし Koishikawa-Ichibei-Gashi

区分:河岸→河岸(町丁扱い)

起立:明治初期

廃止:1964(昭和39)年7月31日

冠称:「小石川」

現町名:文京区後楽一・二丁目

概要:神田川の船河原橋から上流は、昔から「江戸川」と呼ばれていた。水道橋から船河原橋の間の一帯は「市兵衛河岸」と呼ばれていた物揚げ場。河岸名は岩瀬市兵衛の屋敷があったことに由来する。「市兵衛雁木」とも呼んだ。

1875(明治8)年から1933(昭和8)年まで、後楽園一帯にあった砲兵工廠の荷揚げ場として利用された。現在でも防災船着場として利用されている。

1878(明治11)年11月2日、東京府小石川区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市小石川区に所属。1943(昭和18)年7月1日、東京都小石川区に所属。『明治29年小石川全図』は神田川の飯田橋から水道橋までの北岸を「市兵衛河岸」と記し、『画報』には「小石川橋一帯の河岸地をいう。即ち小石川区の南辺は神田川の中央にして神田区と界す。その東隅は本郷本町(「元町」が正しい)に接す。ここに橋あり水道橋という。次に小石川橋あり、又その西隅牛込区に渡る橋を船河原橋という。此間の河岸地こそ小石川市兵衛河岸なり」とある。1947(昭和22)年3月15日、東京都文京区に所属。

1964(昭和39)年8月1日、住居表示の実施により、後楽一・二丁目に編入となり消滅。

なお、河岸としての市兵衛河岸については、他にも市兵衛河岸(牛込)、市兵衛河岸(麹町)を参照のこと。

撮影場所:小石川市兵衛河岸

撮影地:文京区後楽一丁目1番18号(神田川 水道橋北詰西側)

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江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。