【本所①018】本所南二葉町
町番号:本所①018
町名:本所南二葉町
読み方:ほんじょみなみふたばちょう Honjo-Minami-Futabachō
区分:町丁
起立:1872(明治5)年
廃止:1930(昭和5)年
冠称:1911(明治44)年4月30日まで「本所」
現町名:墨田区亀沢一~三丁目
概要:もとは武家地。1872(明治5)年、本所南割下水の北側に起立。町名は隣接の緑町に対し、縁語の「二葉」を採用。同年の戸数44・人口164(府志料)。
三遊亭円朝(1839(天保10)年~1900(明治33)年)は、江戸時代末期から明治時代にかけて活躍した噺家で、『真景累ケ淵』、『怪談牡丹燈籠』、『塩原多助一代記』、『文七元結』等数々の名作を生み出した落語界の大名人。7歳のときに初高座に上がって以来、研鑚を積んだ円朝は1864(元治元)年から4年間に亘り、東両国垢離場の昼席で真を打ち続けるほどの人気者となった。落語界の頂点に立った円朝は、1876(明治9)年に本所南二葉町23番地に移り住む。500坪という邸宅には、庭は本所南割下水から水を引いて池を造り、多摩川の橋材を用いて庵室の柱とする等、生涯のうちで最も贅沢で工夫を凝らしたものだったといわれている。当町町域に双葉稲荷神社がある。
1878(明治11)年11月2日、東京府本所区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市本所区に所属。1893(明治26)年1月22日、河竹黙阿弥は当町で息を引き取った。
1930(昭和5)年、帝都復興計画の一環により、亀沢町一~三丁目に編入となり消滅。現行の亀沢一~三丁目。
撮影場所:本所南二葉町
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