【麻布②】麻布今井三谷町
町名:麻布今井三谷町
読み方:あざぶいまいさんやちょう Azabu-Imai-Sanyachō
区分:町丁
起立:江戸期
廃止:1869(明治2)年
冠称:「麻布」
後身:麻布谷町
現町名:港区六本木一丁目1~3番の各一部
概要:他の今井諸町と同じく1654(承応3)年、虎ノ門付近の元地が召し上げられ、遠い移転先を拒んでこの辺に居付いたものが、1713(正徳3)年5月から町奉行・代官両支配となった。地名の由来は昔、付近に「南谷」、「北谷」、「中谷」と呼ぶ3つの谷があったためで、1654(承応3)年の移転以来、「三谷町」と呼んだと伝えている(備考)。他に「麻布今井山谷町」とも書かれた。変形丁字路と正善寺に隔てられて5ヶ所に分かれている。1827(文政10)年の総家数78軒、うち家持2・家主9・店借67。
慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1869(明治2)年、麻布谷町に編入となり消滅。1870(明治3)年、この町域は、麻布今井寺町・麻布法音寺門前とともに麻布東今井町の一部となったとするものがあり、1872(明治5)年に改めて麻布谷町の一部になったかと推定される。嘗ての六本木一丁目1番11~15号、2番12・14~16・18号、3番10~12号辺り(現在は再開発により号は全て消滅している)。
なお、『大江戸今昔めぐり』では冠称なしの「今井三谷町」とある。
撮影場所:麻布今井三谷町
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