【赤坂②】小袋町

町名:小袋町

読み方:こぶくろまち Kobukuromachi

区分:俗称

起立:江戸期

廃止:不明

冠称:なし

現町名:港区赤坂六丁目14・15番

概要:赤坂氷川町付近にあった(正しくは赤坂新町五丁目)。築地三軒家あたり(備考)とあるのみで詳しい場所は不明である。『御府内備考』には「築地三軒家 中ノ町より西に当れり、こゝに一ツ木町の飛地里俗三軒屋といふ町あるよりおこりし名なるべし。 築地浅野上地 同辺の小名なり。 小袋町 是も同所なり」とある。現行の赤坂六丁目14・15番のうちと思われる。

撮影場所:小袋町

撮影地:港区赤坂六丁目14番12号(赤坂陽光ホテル)

大沢町 箍屋町


参考:築地三軒家

概要:江戸期の赤坂一ツ木町飛地の俗称地名。赤坂中ノ町より西にあたる。ここに一ツ木町の飛地で里俗に「三軒屋」という町があるので起こった名であろう。1695(元禄8)年中頃まで3軒の百姓町屋が商いをしていたので、「三軒屋」と言い慣わしていた(備考)。現行の赤坂六丁目19番の北の部分辺り。

以上、『角川日本地名大辞典』にはこうある。なお、見出しでは「築地三軒家」となっているが、本文中は「三軒屋」を使用していてどちらが正しいものかは不明。ちなみに『今井谷六本木赤坂繪圖』には「三軒屋」とある。また、『江戸切繪圖 : 俚俗 : 赤坂田町・新町辺』に「○三軒家」とあるが、現行の赤坂六丁目19番の北の部分辺りではなく、全くの別物か。

撮影地:港区赤坂六丁目19番1号(ユニロイヤル赤坂)

江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。