【京橋 横町(横丁)】礒部横町
横町(横丁)名:礒部横町
読み方:いそべよこちょう Isobe-yokochō
区分:横町(横丁)
成立:江戸期
廃止:不明
現町名:中央区八丁堀三丁目
概要:『角川日本地名大辞典』の松屋町の項には「磯辺横町」、『江戸切繪圖 : 俚俗 : 八丁堀・霊岸島・箱崎』には「礒部ヨコ丁」「イソベヨコ丁」とある。また『江戸切繪圖 ~』では「五十部太神宮」の東西にあるうちの、東に位地する方の神田塗師町代地との間の狭い道にも「イソベヨコ丁」とある。別称として「太神宮前」ともいったようだ。神社名の漢字表記にブレがあるが、正しくは「伊雑大神宮」と書くようで、伊勢神宮別宮の1つ。伊勢長官出口市正が1624(寛永元)年、寺社奉行に願い出て、通三丁目に建立。しかし、1634(寛永10)年に御用地となったことで当地現在地へ遷座した。明治期に入ってから「八丁堀天祖神社」と改称。関東大震災までは毎月26日に縁日が開かれ、八丁堀界隈はもとより、本所や深川からもお参りに訪れる参拝者で大賑わいだったようだ。横町を成すのは神田塗師町代地と松屋町。その後、1869(明治2)~1872(明治5)年までのうちに松屋町三丁目町内となった。
撮影場所:礒部横町
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