【日本橋 小路】本阿弥小路

小路名:本阿弥小路

読み方:ほんあみこうじ Honami-kōji

区分:小路

成立:江戸期

廃止:不明

現町名:中央区日本橋本石町四丁目 

概要:『東京都印刷工業組合日本橋支部』というサイトに中央区文化財保護審議会会長である川崎房五郎氏が書かれた「日本橋本石町」の項によると、「(日本橋本石町三丁目の)北側には昔は刀剣鑑定で著名な本阿弥家の居屋敷があったため、北側の新道を本阿弥小路と呼んでいましたが、この小路は貞享元年(1684)にふさがれてしまったようです」とある。

この「三丁目」というのは、1932(昭和7)年9月に実施された帝都復興計画の一環による町割り改正後の本石町三丁目(現・日本橋本石町三丁目で町域は変わらず)であり、それ以前の「石町の時の鐘」のある三丁目ではない。

しかし、本当に現在の現・三丁目の北側に本阿弥小路があったのだろうか。現・三丁目の北端は江戸通りであり、『江戸切繪圖 : 俚俗 : 日本橋以北』で本銀町一丁目と旧・本石町一丁目の間にある「○本阿弥小路」とは位置がかなり違う。そこで『江戸明治東京重ね地図』で位置確認してみると、本阿弥小路の位置は現・三丁目ではなく、現・四丁目であることが判った。西方はJRの高架で焼失したが、それ以東は現存する。

撮影場所:本阿弥小路

撮影地:中央区日本橋本石町四丁目5番11号(もつ焼き煮込み鶴田)

広小路 広小路

江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。