【麹町①034】五番町

町番号:麹町①034

町名:五番町

読み方:ごばんちょう Gobanchō

区分:俗称→町丁

起立:江戸期

廃止:存続

冠称:なし

現町名:千代田区一番町

概要:江戸時代の旗本のうち、将軍を直接警護するものを「大番組」と呼び、大番組の住所があったことから「番町」と呼ばれた。

江戸期は麹町三~六丁目北側の五番丁通だったが、1869(明治2)年に正式に起立。1872(明治5)年、堀端一番町及び陸奥盛岡南部氏、大和新庄藩永井氏、上野七日市藩前田氏上屋敷他の旧武家地を合併。同年の戸数34・人口109(府志料)。1874(明治7)年に英国大使館が置かれた。また、山縣有朋の控邸や柔道家の嘉納治五郎等の居宅があり、近松秋江や大杉栄も一時住んだ。斎藤茂吉の作品に「五番町に電車を降りて雨しぶく砂利路ゆけど寂しくもなし」の歌がある。

1878(明治11)年11月2日、東京府麹町区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市麹町区に所属。

1938(昭和13)年8月1日、帝都復興計画の一環により、当町全域と上二番町全域及び元園町一丁目の北部が併合して「一番町」と改称。しかし、「五番町」の名は嘗ての土手三番町が改称して存続。1943(昭和18)年7月1日、東京都麹町区に所属。1947(昭和22)年3月15日、東京都千代田区に所属。

撮影場所:五番町

撮影地:千代田区一番町1番地(駐日英国大使館)

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江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。