【日本橋①051】通油町

町番号:日本橋①051

町名:通油町

読み方:とおりあぶらちょう Tōri-Aburachō

区分:町丁

起立:慶長年間(1596~1614年)

廃止:1932(昭和7)年

冠称:なし

現町名:中央区日本橋大伝馬町

概要:慶長年間(1596~1614年)に初めて町屋が置かれ、小伝馬町通旅籠町に隣接し、灯油を売る店があったのに因んだ町名(府志料)。町の北側の裏通りは伝馬役の馬屋があったために「厩新道」と呼ばれた。常盤橋から浅草御門へ向かう本町通り両側に位置し、蝋燭、木綿、茶問屋があり、また当町の浄瑠璃本屋鶴屋喜右衛門、山形屋市郎右衛門は元禄期(1688~1704年)の流行物にあげられ(武江年表)、特に鶴屋の錦絵は長く江戸の名物となった。

慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1872(明治5)年の戸数106・人口455(府志料)。

1878(明治11)年11月2日、東京府日本橋区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市日本橋区に所属。

1932(昭和7)年、帝都復興計画の一環により、大伝馬町三丁目に編入となり消滅。現行の日本橋大伝馬町のうち。

撮影場所:通油町

撮影地:中央区日本橋大伝馬町13番地8号(タチバナビル)

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江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。