【麻布①043】麻布北新門前河岸

町番号:麻布①043

町名:麻布北新門前河岸

読み方:あざぶきたしんもんぜんまえがし Azabu-Kita-Shin-Monzenmae-gashi

区分:河岸(町丁扱い)

起立:明治期

廃止:1962(昭和37)年9月30日

冠称:1911(明治44)年5月1日~1947(昭和22)年3月14日を除き「麻布」

現町名:港区東麻布二丁目

概要:一之橋から赤羽橋に向かう古川の北側、北新門前町の南端に位置する河岸地。『新選東京名所図会』には、東は中之橋から西は新門前橋までが町域とあり、現在の東麻布二丁目地域に含まれる。『麻布區史』には新門前橋という橋が架かっているとあるが、新堀橋のことであろうか。古川の北側の芝北新門前町、南側の芝新門前町に挟まれた河岸のため、「麻布新門前河岸」という名が付いたと思われる。

起立年月は不明。河岸地が町丁と同等の扱いになるのは明治以降なので、明治初期に成立したものと思われる。麻布地区、芝地区の他の河岸同様、自然消滅的に番地が失われ、町域も曖昧となり次第に失われ、名前だけが残った。1941(昭和16)年発行の『麻布區史』の頃はまだ河岸地として存在していたようだが実態はなく、住居表示の実施まで地図にも河岸名は記載されていた。

1878(明治11)年11月2日、東京府麻布区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市麻布区に所属。1943(昭和18)年7月1日、東京都麻布区に所属。1947(昭和22)年3月15日、東京都港区に所属。

1962(昭和37)年10月1日、麻布地区の地番整理により、東麻布二丁目に編入となり消滅。

撮影場所:麻布北新門前河岸

撮影地:港区東麻布二丁目35番2号(小田タイヤ)

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江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。