【麻布①042】麻布北赤羽河岸

町番号:麻布①042

町名:麻布北赤羽河岸

読み方:あざぶきたあかばねがし Azabu-Kita-Akabane-gashi

区分:俗称→河岸(町丁扱い)

起立:江戸期

廃止:1962(昭和37)年9月30日

冠称:1911(明治44)年5月1日~1947(昭和22)年3月14日を除き「麻布」

現町名:港区東麻布一丁目

概要:古川の赤羽橋と中ノ橋間の古川北岸(麻布区側)。現行の東麻布一丁目30番。正式な起立は1878(明治11)年11月2日とみられるが、近世からの俗称地名でもあろう。『角川日本地名大辞典』には「消滅年度は不明」とあるが、1962(昭和37)年とみられる。『芝区誌』では古川南岸の芝区赤羽町北岸を「赤羽河岸」というが、1882(明治15)年の東京府丁第150号によると「南赤羽河岸」となっている。1941(昭和16)年の『麻布区史』では町名は見えず、一町として扱われていなかったようで、実質飯倉町五丁目の一部として認識されていた模様。可能性として、関東大震災以前に飯倉町五丁目のうちとなったか。

赤羽河岸には毎朝魚市が立ち、軽く商いを行っていたため、別名「一寸河岸」と呼ばれていたが、次第に「ちょろ河岸」と転じ、「赤羽ちょろ河岸」ともいった。

1878(明治11)年11月2日、東京府麻布区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市麻布区に所属。1943(昭和18)年7月1日、東京都麻布区に所属。1947(昭和22)年3月15日、東京都港区に所属。

1962(昭和37)年10月1日、麻布地区の地番整理により、東麻布一丁目に編入となり消滅。

撮影場所:麻布北赤羽河岸

撮影地:港区東麻布一丁目30番(古川 中ノ橋北詰東側)

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江戸町巡り

落語や時代劇、近代文学の愛好家諸氏、 江戸の町を散歩してみませんか? 表紙:小梅五之橋町 ※コピペしてもかまいませんが、その際は逐一出典を明らかにしてください。