【牛込①064】牛込水道町
町番号:牛込①064
町名:牛込水道町
読み方:うしごめすいどうちょう Ushigome-Suidōchō
区分:町丁
起立:江戸期
廃止:存続
冠称:1911(明治44)年4月30日まで「牛込」
現町名:新宿区水道町
概要:古くは豊島郡野方領牛込村に属する沼地であった。牛込・小日向・小石川一帯の沼地は承応年間(1652~1654年)に埋め立てられて武家地とされたが、その際に工事を請け負った34人の町人は大きな負債を背負い込み、その居宅を売り払わねばならなかったほど。そこで幕府に願い出て当地を下賜され、町屋を開いた。町名は神田上水に沿う地であることによるが、上水の対岸の小石川金杉水道町に対し「牛込水道町」と称した。「水道」とは、神田上水の堰口からの素堀水路(しらぼりすいろ)のこと。現在でも上水道・下水道等に使う。
また赤城坂下に位置した片側町だったので隣の築地町と併せて俗に「赤城下片町」ともいった。はじめ町年寄支配だったが、1662(寛文2)年に代官支配、1714(正徳4)年に町奉行・代官両支配となった。1828(文政11)年の家数178(町方書上)。
慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1872(明治5)年、東側近隣の武家地を併合し、南部を牛込築地町に編入。当時の戸数138・人口675(府志料)。
1878(明治11)年11月2日、東京府牛込区に所属。「大率、町屋にして、工職の家多し」(画報)。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市牛込区に所属。1943(昭和18)年7月1日、東京都牛込区に所属。1947(昭和22)年3月15日、東京都新宿区に所属。
1989(平成元)年11月6日、住居表示の実施により、一部分(道路のみ)を西五軒町に編入し、水道町の大部分と築地町(道路のみ)、改代町(道路のみ)の各一部を併せた町域を現行の「水道町」とした。
撮影場所:牛込水道町
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