【日本橋①009】本両替町
町番号:日本橋①009
町名:本両替町
読み方:ほんりょうがえちょう Hon-Ryōgaechō
区分:町丁
起立:江戸期
廃止:1932(昭和7)年
冠称:なし
現町名:中央区日本橋本石町一・二丁目
概要:1859(安政6)年再板の切絵図によると、現在の日本橋本石町の日本銀行の区域に「本両替町 金座 館市右衛門」とあり、さらに南に「本両替町」とある。町名は金貨鋳造所である金座があり、近辺に両替店があったことによる(府志料・案内)。「本」の字は新両替町(現在の銀座)と区別するために付けられた。江戸期の金座は、徳川氏が後藤庄三郎光次を江戸に招いて小判鋳造に当たらせたのがはじめといわれ、代々後藤氏が勘定奉行の下で金銀改役を世襲し、金貨鋳造・鑑査に当たった。また、承応年間(1652~1654年)以前、金銀両替は駿河町と両替町に限られていた(事蹟合考)が、のち町内には白粉紅問屋下村屋小左衛門、下村山城掾等、問屋商人が多くなった。
慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1872(明治5)年の戸数64・人口288(府志料)。
1878(明治11)年11月2日、東京府日本橋区に所属。1884(明治17)年には小商会が設立され、1889(明治22)年5月1日、東京府東京市日本橋区に所属。1896(明治29)年に日本銀行が江戸期の金座跡に移転。また、1898(明治32)年には我が国初の特殊銀行で外国貿易金融を主要目的とした横浜正金銀行東京支店(現在の三菱UFJ銀行の前身のうちの1つ)が置かれる(画報)等、隣接の金吹町、室町、本町とともに銀行街を形成した。
1932(昭和7)年、帝都復興計画の一環により、本石町一・二丁目に編入となり消滅。現行の日本橋本石町一・二丁目のうち。
撮影場所:本両替町
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