【日本橋①043】三代町
町番号:日本橋①043
町名:三代町
読み方:さんだいちょう Sandaichō
区分:町丁
起立:1869(明治2)年
廃止:1933(昭和8)年
冠称:なし
現町名:中央区日本橋兜町
概要:町名は、1721(享保6)年の大火により類焼し、跡地は神田塗師町・神田新銀町・神田松下町の代地となり、1869(明治2)年に合併成立したことからそう呼ばれた。正式には「さんだいちょう」と読むが、「みしろちょう」とも呼ばれていた。1872(明治5)年の戸数123・人口500(府志料)。
『東京市史稿』によれば、1717(享保2)年、この地に鳥居丹波守忠瞭(下野壬生藩主)の上屋敷があり、鳥居稲荷神社はその庭中に祀られ代々厚く信仰されていたとのこと(鎮座の年代は不詳)。しかし、1721(享保6)年の大火により類焼し、その後、跡地は神田塗師町・神田新銀町・神田松下町の代地として町屋街となった。この三ヶ町から引き移った人々も当社の奇瑞多く且つ神徳顕著なことを聞き、共に力を合わせて社殿を造営し、鳥居家の邸内に鎮座されていたことに因り、鳥居稲荷神社と崇め維持・営繕・祭典等に力を尽くした。
1878(明治11)年11月2日、東京府日本橋区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市日本橋区に所属。
1933(昭和8)年、帝都復興計画の一環により、兜町三丁目に編入となり消滅。
なお、鳥居稲荷神社は1945(昭和20)年3月10日の空襲で社殿を焼失、1953(昭和28)年8月、宗教法人として登記、1969(昭和44)年3月、町内有志の尽力により鳥居稲荷神社崇敬会を発足し、1972(昭和52)年に社殿を改築、現在に至る。なお、隔月に月次祭、毎年1月1日に元旦祭、5月15日頃には例大祭が行われている。
撮影場所:三代町
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